ガーナのパソコン事情

私達の日常で、パソコンは非常に一般的なガジェットのひとつで、知らない人は殆どいないですよね。
レポートを書いたり、調べ物をしたり、様々な目的で学校や企業、病院などで使用されています。
10年前、パソコンは今ほど私達の生活に浸透していませんでした。パソコンを手に入れたり、触る機会のある人は尊敬され、英雄と讃えられました。

ガーナでは、パソコンは多くの人々から人気でしたが、特に学生からの人気がとても高いです。
学校に行っていない人も、パソコンやコンピュータには関心があります。
第３次産業の学生も、課題やプロジェクトのために使用しているのは珍しくありません。
パソコンを持っていない人は友人から借りて課題を提出します。パソコンを使用している人の殆どが中古を使用しています。
新品と同様のレベルで動くのなら、中古でいいという考えです。

炎天下のアクラで、パソコン売買のビジネスはガーナで大きなビジネスになっていると気づきました。
販売されているパソコンは新品から中古まで揃っていて、携帯電話やその他のガジェットと同じ箇所に売り手が並んでいました。

ガーナの携帯電話とパソコン

私の「電話と交換したいですか？」という質問に対し、それぞれの回答をいただきました。

アクラでは、様々な店舗で10人以上のディーラーから話を聞くことができました。ディーラーの殆どが店内にはいません。
木陰や傘の下に座っているのです。
商品はガラスのショーケースに展示されています。他の店舗は、クーラーがとても効いていて気持ちよかったので長居しました。
殆どのディーラーは通常、携帯電話も販売しています。出来たばかりの店舗では、パソコンの部品の販売や修理のサービスをやっています。
一部のディーラーは、他のことをするのに忙しく、私と話す時間がないみたいだったので、すぐに出ていきました。
何人かは私にパソコンの説明を熱心にしてくれて、笑顔で対応してくれました。
Dell、HP、東芝、Asusなどのブランドについても説明してくれました。
彼は6年もパソコンビジネスに携わっているそうです。
また、ストレージなどのスペックの説明や、600セディから2000セディ(日本円で約14,500円〜484,000円ほど)
かかるなどの金額も説明してくれました。
私が行った次のディーラーは、とても素敵なお店を持っていました。
彼はHP Dual Core、i5、i7、Acer、Toshiba、Dell、Lenovoを持っていました。
彼は、パソコンの価格は、スペックによって変動することを説明してくれました。
写真を撮らせてほしいと頼みましたが、「ガーナはこわいとこだから…」と撮影の許可はおりませんでした。
余計なトラブルは避けたいそうです。
　他の店舗のチーフはHP Lenovo、Dell、MacBook等のブランドのパソコンを持っていました。
彼もそれぞれのパソコンの価格やスペックについて説明してくれました。しかし、MacBookだけは価格が他と比べて全然違うと述べました。
次の店舗はHPだけを取り扱っており、そこのディーラーはデュアルコア、i3、i5、i7、タッチスクリーンラップトップを扱ってました。
価格は1700セディから3000セディ(日本円で約259,000円〜727,000円ほど）に及ぶそうです。

ガーナにあるビジネスの町

次にラパスという別の場所に移動しました。ビジネスの町です。
残念ながらアクラ程の店舗を見つけることはできませんでした。
殆どの店舗がパソコンではなく、携帯電話しか売ってませんでした。パソコンを取り扱っている店舗に行くと、注文販売しか行っていないとのことでした。
彼は第7世代のAsusノートパソコンを830セディ(日本円で約20,000円）、
HP A12（i7）1テラバイトのIntel 8GB RAMTouchを2300セディ（日本円で約55,000円）で売っています。
スペックによって価格が設定されており、これらの商品は6ヶ月未満の仕様品で、イギリスから持ち込まれています。

次は場所を移動して、マディナ市場に来ました。
また別の活気あるビジネスのエリアです。最初に訪れた2店舗は新品のパソコンしか取り扱っていませんでした。
その他のディーラーは、HP、MacBook、Samsungブランドを持っていたそうです。
MacBookブランドは他よりも高価でハイスペックでありイギリスから製品を入手していると説明してくれました。
唯一出会った女性のディーラーは、Dell、Asus、MacBookを取り扱っていました。
スペックは4GBから1テラまで揃っていて、中国から輸入したり他のディーラーから手に入れるそうです。

ガーナでパソコンビジネスの波を作り上げている男性

最後に、私はガーナにパソコンビジネスの波を作り上げている男性と出会いました。

彼によると、多くの人が新品を買うお金がないため、中古品のHP、Acer、Toshiba、Asus、Dell、Lenovo、Samsungを購入するそうです。
彼の上司がドバイと南アフリカから中古品を手に入れてきます。
多くの人々が先ほどのブランドを贔屓にしているそうです。
他のブランドは信憑性が低いため売ってません。
私は彼と話してとても楽しかったです。
日本で作られたHP、Dell、Lenovo、Thinkpad、i5、i7とデュアルコアを持っていました。
しかし、このビジネスは危険なため、他のビジネスを始める予定らしいです。何のビジネスを始めるのか聞きましたが、まだ決まっていないそうです。

ガーナのパソコンビジネスの現状

これらの調査の結果、殆どのディーラーは、イギリスやアメリカからラップトップを入手していると言っていました。
他には中国、日本、南アフリカ、ドバイ等。また、中古品の殆どが6ヶ月未満の使用品でした。
稀に1ヶ月未満のものもありました。このパソコンビジネスが危険かどうか尋ねると、購入する前に製品が良好な状態になっているか、不具合がないかどうかを確認してから購入が可能なので問題がないそうです。
訪れた全ての店舗で、HPブランドは最も信頼され、人気がありました。

ディーラー曰く、中古品のパソコンは新品よりも贔屓されているそうです。
新品を買う金銭的な余裕などないので、新品同様に動く中古品を買えば節約にもなります。
私は、ガーナのパソコンビジネスはまったく悪くないと思っています。毎日利益が出るわけではないですが、彼らはお金を稼いでいました。
私が訪れた店舗のディーラーは少なくとも、このビジネスにとても関心があり、拡大したいと考えています。